参考書を片手に山積みした本を横目にしながら勉強するスタイルから変化しています。
特に最近の塾・予備校の学習形態は、東進をはじめとしたWEB学習(オンライン学習)に変化が急速に進んできていますね。新しい型の学習法は、どれだけ生徒さんに寄り添えるか、他の学習方法と比べて明らかにメリットがあるのか?などの具体的な比較で有利な結論がないと成立しません。
今回は無料・有料料のオンライン学習を比較します。
◎無料版
・MANAVEE ⇒ このHP
このフリーのオンライン学習は定評があり、実際にうまく使用している生徒さんは実力を伸ばしています。
コンテンツの内容として5教科11教科の無料動画配信(約10,000動画)があり、全ての教科に対応しています。
国語・数学・英語・世界史・日本史・地理・公民・物理・化学・生物・地学と、なんと高校認定もあり、内容的には豊富です。
例えば、数学の場合2598動画をそろえて、内容も初歩から応用まで幅広く含まていますね(*)>д<)」オォ───イ。
勉強方法として、MANAVEE動画の中から自分にあった講師を見つけて、科目毎に決めた講師の動画を中心に勉強する計画を立てればいいです。
数学の動画一覧です (リンクです)
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コンテンツには、旧帝大系の受験に合わせた動画配信も多数揃えられており、地方国立大から難関大学まで網羅していますので、受験対策としても活用できます。
メリット・・・無料であること。ペース配分は難しいですが、自分で学習計画を立てることができます。また、実際の大学入試問題に合わせた解説もあり、内容的にはしっかりしていますし、内容的をわかりやすく伝えることができる優秀な講師もいますので、コスパは最高だと思います。
デメリット・・・有料のオンライン学習に比べて、音声の質と画面構成が悪いので聞きづらかったり、見にくかったりするところがあります。単元が抜けている箇所も一部見られ、また、系統的な各科目の繋がりがはっきりしていませんので、生徒本人が学習計画をたてて、理解を深めるための補助教材として利用する必要があります。このために、目の前の勉強のみに夢中になる生徒には学習フォローがない分、学力を定着させるには工夫が必要です。あとは、いつでも見て勉強できると思う分、勉強がおろそかになりやすいですね。
◎有料版
必要とする内容をポイントを抑えて提示してくるのが有料のオンライン学習になります。
ここで注意するポイントは、学習を始める前に【中長期的な学習計画】が提示されるかどうかです?これがないオンライン学習は、ただの動画配信ですので費用をかけて選ぶ必要はありません。
東進はオンライン学習でそのコンテンツの質の高さはさすがです。その分、費用もかかります。大手の予備校も対応してきていますが、やはり差をつけられてしまった感じがあります。
東進とは違ったオンライン学習として、より身近に家庭のみでオンライン学習を行うスタイルにリクルートからの「勉強サプリ」「受験サプリ」、家庭教師のトライの「トライeカテイ塾」などがあります。もちろん、中堅どころも頑張っており、「アオイゼミ」あたりがオンライン学習ではその先進性、コンテンツ量が豊富なところですね。
内容に比べてオンライン学習の費用は非常に低く抑えられているので内容的に不安になるかもしれませんが、家庭教師は同時に何人かの質問を受け、順次回答することもできますので、一人の先生が同時に複数の少人数の子供達と接することができ、個別でありながら、費用を非常にお安く抑えることができます。まあ、生徒が勉強する建物や部屋を用意する必要がないというのも、大きな理由ですね。
小中学生の場合、オンライン学習は3つの使い方があります。
一つ目は、不登校や面と向かって話すのが苦手な児童・生徒への学習支援としてのオンライン学習です。また、地域的に近くに学習塾がない場合は、オンライン学習塾やオンライン家庭教師が力を発揮します。
二つ目は、家庭学習支援としてのWEB添削。これは小学校の予習復習を促す教材で、学校の勉強を中心に、家庭学習用の補助教材としてオンライン学習を利用する方法です。
三つ目は、進学塾のように学校では習わない応用課題・発見課題に対応するためにの教材としてのオンライン学習です。ですから、中学受験用や中高一貫校受験に向けた別メニューが用意されているオンライン学習を選択することになります。
以下は参考程度にどうぞ(^-^)(^-^)
・【家庭学習の標準タイプ1】

小学校5年〜中学3年 対象とする標準的なオンライン学習です。実際の中身はいろいろ工夫されており、系統たてて勉強することはできますが、子供のやる気が必要とされますね。無料体験7日間あるのでチェックすると良いと思います。
・【家庭学習の標準タイプ2・低価格】
中学講座・高校講座のみで小学校は対象としていないタイプです。オンライン学習の特徴ですが、一般的な通学して行う塾に比べて安いですが、その中でも費用が抑えられています。さらに、授業の動画が4000本とその数は多く、大手に引けを取らない充実したコンテンツが売りですね。
・【家庭教師の標準タイプ1】

家庭教師のオンライン版です。大学や附属学校を中心に導入されてきているICTを取り入れ、生徒と家庭教師が同じノートを見るようにして指導しています。多くの家庭教師タイプが取り入れている方法です。その中でも、1コマの料金設定が抑えられており、比較的安価に従来の家庭教師による学習効果が得られるタイプの一つです。高校受験や定期考査、基礎力アップには適したタイプですね。また、学習カリキュラムが作成されるので、何を勉強したらいい分からない場合には最適です。
・【家庭教師の標準タイプ2】

小学校〜高校まで幅広い生徒を対象に、中学受験・高校受験・大学受験に対応しているタイプです。家庭教師タイプに限られず、オンライン学習では中学受験用の内容が特別コースとして設定されています。普通は小学校中・高学年からですが、ここは小学校1年生から始める中学受験のコースが併設されており、各オンライン学習の会社で差別化が行われており、その典型となります。歴史的に古い老舗もオンライン学習に移行しており、ここは30年のデータ・受験ノウハウをオンライン化している強みがあります。
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先程と同じ低価格でありながら、講師の質をウリとするタイプです(講師の最終学歴も確認できます)。講師の質を売りにするタイプは、有名大学を卒業しただけでは判断できません。特に小学生に教える場合は、技術が必要になりますので東大や早慶卒業よりも、質の高い教育系の上位大学の卒業生が講師のところを選ぶといいですね。ここは、小学校向けのコンテンツの講師陣には東京学芸大学卒の方が多く、初等教育のプロがしっかり付いています。中学高校の講師陣は、早稲田卒の方が多いですね。
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圧倒的な低価格。大企業が繰り出してきたオンライン学習スタイルです。月額980円(全教科まとめて)でありながら、講師陣はいいところから揃えてきています。情報量やその活用などは最大手の予備校に匹敵しています。でも、大手予備校のオンライン学習に比べて、まだ、学習フォローが弱いのが気になります。1週間のトライ期間がありますので、コンテンツを確認しながら合うかどうか見るのもいいですね。
個人的には、昔ながらのアナログ方式が好きで、中学受験は日能研だったり、通信だとZ会をオススメします。でも、ちょっと癖がありますので、合う合わないが出てくると思います。でも、これからの勉強方法は大きくデジタルに移行すると思います。その起点は、センター試験廃止後の【到達度試験】【大学入学者力評価テスト】からになるでしょう。
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